事業の概要について
福岡未踏的人材発掘・育成コンソーシアムは、福岡県在住の若手クリエータを発掘・育成することを目的に設立しました。IPA未踏事業をモデルとしつつ、地方ならでは独自性をいれ、複数の支援コースを用意しました。PM・メンターには、IPA未踏経験者を始めとして、様々な分野の研究者、企業関係者など幅広く参加いただいています。世界を変えるアプリやシステムをつくりたい、ひと儲けしたい、就活に役立つようにスキルアップしたい、アイデアはあるけどスキルに自信がない、逆にスキルはあるけど面白いアイデアが浮かばない、いろいろな人がいると思います。しかし、どの場合も、一歩目を踏み出して何かを作ってみないと始まりません。福岡未踏的人材発掘・育成コンソーシアムでは、その一歩を踏み出す支援をしたいと思っています。そして、福岡未踏的人材発掘・育成コンソーシアムでの経験を土台に、IPA未踏や、福岡県内の様々なコンテストにチャレンジしたり、起業したりするような若者が福岡から生まれることを期待しています。
2つのコースについて
私たちは参加クリエータの技術レベルやアイデア構想力によって期間の異なる2つのコース(Pro、Grow)を用意しています。Proコースでは完成度の高い未踏的な提案プロジェクトを採択し、6ヶ月間のプロジェクト開発を行います。一方、Growコースでは完成度は不十分ながらも、ポテンシャルを感じさせる想いのこもった提案を採択します。提案されたプロジェクトの完成度を高めるために、事前にPM・メンターとのブラッシュアップを行い、PMのGoサインが出てから、3ヶ月間のプロジェクト開発を行います。採択プロジェクト数はProコースとGrowコース合わせて20プロジェクトを目指しています。この目標を達成するために、様々な大学や自治体と連携し広報・連携活動を行っています。また、応募者を増やすために「想いはあるがスキルやアイデアを持っていない」プレクリエータ人材に向けたイベント「ブートキャンプ」の実施も複数回予定しています。
説明会:初のイベント開催
6月11日に福岡市が運営する『エンジニアカフェ』で第一回説明会を実施しました。現地43名/オンライン60名と、全体で100名以上の方にお集まり頂きました。参加者の内訳は、高校生から若手社会人までと幅広い年代に跨っています。イベントでは統括PMの九州大学荒川先生より「福岡未踏的人材発掘・育成コンソーシアムで何ができるのか」概要説明を行っていただき、その後リードPM陣から「どんな提案を期待しているか」熱くお話しいただきました。質疑応答では予定時間を超えるほど沢山の質問が挙がり、意見交換会においても参加者から積極的にPMへ相談している姿が見られました。今回私たちとしても初めてのイベントで上手くいくか心配していましたが定員を超える応募者数、参加者の熱量の高さを目の当たりにし安心しました。そして彼ら彼女らのために良いプログラムを提供するぞ、と思いを新たにしました。
第一回ブートキャンプ:アイデアを深める2日間
7月1-2日に福岡県八女市の合宿施設で、応募者向けプレイベントとして1泊2日の『第一回ブートキャンプ』を開催し、総勢約60名が集まりました。参加者は7月の提案書提出に向けてアイデアが固まっていなかったり、改善が必要な方が多く、そんな彼ら彼女らの提案内容をブラッシュアップするために「脳ミソがちぎれるほど考える」ためのプログラムを2つ用意しました。1つ目はPMによる相談会で、IPA未踏経験者のPMや企業の方々から集中的にフィードバックを行っていただきました。2つ目はアイデアソンで、グループワークを通して提案内容について議論を行いました。またインプットセミナーとしてマーケティング講座や提案書作り方講座も実施しました。短期間でしたがイベント全体を通して参加者同士の横の繋がり、PMとの縦の繋がりが生まれる良い機会となりました。このイベントが参加者の背中を後押しし、より良い提案が増えることを期待しています。