2025年12月21日、新潟県新潟市のNINNOプレゼンテーションスペースにて、IT人材育成プログラム「新潟版未踏的育成事業 “ETSUZAN”」の成果報告会を開催しました。
当日の様子
オープニングでは、ETSUZAN代表で未踏修了生でもあるSocialups株式会社代表取締役社長の髙瀬章充より挨拶が行われました。

髙瀬は、自身の山登りの体験を例に「八合目から山頂が最もきついが、登り切った先にこそ景色がある」とETSUZAN(越山)という名称に込めた思いを振り返りました。
また、成果報告会は“ゴール”ではなく次の挑戦へ向かう通過点であることを強調し「今日は9.5合目。ここまで来たクリエータとPMを、ぜひ応援してほしい」と会場に呼びかけました。
トークセッション
成果報告に先立ち「地方におけるIT人材育成事業の魅力」と題したトークセッションを実施しました。
セッションでは、経済産業省で未踏・AKATSUKI事業を統括する菊池龍佑氏、イードア新潟支社長でNINNOの開発を担う石川翔太氏、モデレーターとして、髙瀬が登壇しました。

菊池氏からは未踏事業およびAKATSUKIプロジェクトの概要が紹介されました。
地方からの挑戦者がまだ少ない現状に触れつつ「地域にも必ず尖った人材はいる。だからこそ地方での取り組みが重要である」と、国として若手の挑戦を後押しする姿勢を示しました。

続いて石川氏は、ETSUZANが地域にもたらす意義について語りました。
新潟が内閣府のスタートアップ拠点都市に採択されるなど、国の施策と連動した環境が整いつつあることに触れ「今こそ地方から新しい挑戦が生まれるフェーズに入っている」と話しました。また、ETSUZANが地域と全国をつなぐシームレスな挑戦のチャネルとなっている点にも触れ「この場に立っているクリエータは、その環境を利用する権利をすでに手にしている」と、エールを送りました。

後半は「ETSUZANの現場で見えてきた若手の変化」をテーマにセッションが行われました。
生成AIによって開発スピードやプレゼンテーションの質が向上したと感じる一方で、使い方次第では人が考え抜く工程が省略されるリスクがある点を指摘。
「最終的に判断し、細部まで向き合うのは人である」ことや「こだわりを持って作り切る姿勢こそが未踏的な挑戦である」ことが共通の認識として語られました。
セッションの最後には、成果発表会の見所と、クリエータへメッセージをいただきました。
菊池氏は「クリエータ一人ひとりのこだわりこそが見どころ」とし、クリエータには「成果報告会は中間地点。まずはここまで来た自分たちを称え、思い切ってフルスイングしてほしい」と激励を送りました。
石川氏は「秘密基地をのぞくようなワクワク感」と例え、大人や社会が当事者として関わることで生まれる楽しさや広がりに言及しました。

成果発表
1)Yukiwari/無限問題生成システム「モンジェネ」

2)酒川直己/杉山健悟/faatto

3)新貝 皐 / LPWA通信で実現するインフラレス&オープンな産業向けIoTプラットフォーム「どこでもIoT」

4)R.O.U.V.I.S / 新規農家を支える生成AIアプリ「R.O.U.V.I.S」

5)ここ声 / 音と記憶の風景をつくる「ここ声」

6)チーム眞野 / 在留外国人の行政書類の管理、サポート「Smooth Forms」

7)Atoriba /日本酒ソムリエAI「Sakescope」

クロージング
開発期間を経たクリエータに、担当PMより修了証が送られました。


最後に、PMをつとめた合同会社大人検索の新田洸平氏より閉会の挨拶がありました。

「やりきるガッツが伝わり、私自身も楽しい時間だった」と振り返る新田PM。さらに「今回築いた関係は、今後も切磋琢磨できる財産」と続け、クリエータ同士のつながりや、PM、メンターなど、ETSUZANを通して関わった全ての方とのコミュニティの価値について触れました。
また「今回の経験はあくまでスタート地点。これからも何度もチャレンジし、より良いものを生み出してほしい」とエールを送り、成果報告会を締めくくりました。
成果報告会終了後は、交流会が行われました。


各チームのブース展示を見ながら、情報交換やさらなるコミュニケーションを深める場となりました。


クリエータの挑戦は始まったばかりです。
今回のETSUZANでの経験を糧に、今後も新たな挑戦を続け、さらなる成果を生み出していくことが期待されます。
