事業の概要
■本事業実施の背景
京都では大企業であることよりも老舗企業であることが重宝されるように、成長することと同時に、持続することを重要視する文化的背景がある。その影響もあり、持続可能な社会を目指す「社会的企業」や地域の活性化を目指す「地域企業」を支援してきた。
また、京都の街づくりの歴史や老舗企業や市民が積み重ねてきた文化によりレジリエンスのある都市が形成されている。
2020年7月には「大阪・京都・ひょうご神戸コンソーシアム」が、国の「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」に係るスタートアップ・エコシステムグローバル拠点都市にも認定されており、社会的企業とスタートアップの成長支援は充実し始めている。
社会課題先進国日本として、京都のように社会課題解決に古くから取り組んでいる地域は他にないこと、若年層の8割以上が社会課題に関心を示していること、学生の人口比率が日本一の京都市を有していることから15歳~30歳代のインパクトスタートアップを目指す起業家が増加していくことは予想される。
昨年度の開催を通して、数多くの支援機関の社会的起業及びインパクトスタートアップへの興味関心は増加した。また、京都市を含む多様な支援機関が社会的起業及びインパクトスタートアップに対する支援施策の検討を開始したことがヒアリングを通して判明している。
昨年度構築した、支援機関との関係性をより育み、各支援機関での支援施策を拡充していくために今年度も継続して起業家予備軍の支援を行う。また、本年度はプログラム実施中にインパクトスタートアップカンファレンスの開催を通して、プログラム参加外の起業関心層に対してインプットを実施、同時にマネタイズも図ることから、持続的な支援体制をさらに強化することに努める。