AKATSUKIブログ

「成果報告会」開催レポート

「医療DXイノベーション人材育成プログラム」とは

東京科学大学 医療・創薬イノベーション教育開発機構(旧 東京医科歯科大学 統合教育機構イノベーション人材育成部門)が主催する、アプリや機器類のプロトタイピングを中心としたプログラムです。受講者は医療課題の解決や産業創出を目指し、デジタル技術を駆使してアイデアの実現に挑戦します。
受講者には、医学生、医師等医療人材、エンジニアが多く参加しております。また、プロジェクトマネージャーやメンターとして、大学教員、研究者、エンジニア、起業家、弁護士、弁理士、ベンチャーキャピタリストなど、多岐にわたる専門家が参画しています。こうした多様なバックグラウンドを活かして、受講者とプロジェクトマネージャー・メンターとの二人三脚で新たな価値創造に取り組みます。
本プログラムは2年連続で採択されており、昨年度の成果を踏まえ、今年度はさらに充実した活動を展開しています。

成果報告会について

2025年1月19日(日)、本学M&Dタワー26階において、本プログラムの集大成となる「成果報告会」を開催しました。当日は受講者(クリエイター)の他、プロジェクトマネージャー、メンター、関係教員など、総勢40名が参加しました。開会に際して、本学教育担当理事・副学長の若林則幸理事のご挨拶の後、トークセッション、受講者による成果報告会、表彰式を行い、本プログラムの締め括りとして交流会を実施しました。

・トークセッション
「医療×経済×起業家教育」というテーマでトークセッションを行いました。新規事業家であり本学客員教授の守屋実先生、レオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長・最高投資責任者(CIO)であり本学客員教授の藤野英人先生に2人の受講者を交え、日本社会が抱える医療分野の課題を踏まえた新規事業成功へのロードマップについて、活発な議論が交わされました。先生方が語るリアルな体験や力強いメッセージは、受講者のみならず関係者の心にも強く響き、大変貴重な機会となりました。

・成果報告会
受講者12名(9チーム)が、本プログラムで取り組んだプロジェクトの成果を発表しました。受講者は多様な参加者との議論により、今後の社会実装に向けたより具体的なアイデアの獲得につながりました。

・表彰式
参加者によるオンライン投票によって選ばれた優れたプロジェクトには、表彰状と副賞が贈られました。

・交流会
本プログラムの締め括りとなる交流会では、和やかな雰囲気の中、参加者同士の意見交換が活発に行われました。受講者は多くの参加者との交流を通じて、今後の事業展開に向けた新たなアイデアを得るとともに、その実現への具体的な方向性を見出す貴重な時間となりました。

本プログラムの成果と受講者への継続支援について

東京科学大学 医療・創薬イノベーション教育開発機構では、主に医療・創薬・ライフサイエンス領域の学生や社会人を対象に、データサイエンス人材育成プログラムやアントレプレナー育成プログラムを開講しています。これらのプログラムのOB・OGが医療DXイノベーション人材育成プログラムに参加するケースが増えております。また、受講者は全国に広がり、多様なバックグラウンドを有する人材が集うようになり、医療現場や産業の課題の解決を目指して、アプリや機器などのプロトタイピングに取り組んでいます。
特に、医療現場での実装までには多くのハードルが存在し、社会実装を実現するには長い時間と労力を要します。私たちは本プログラム終了後も、受講者OB・OGの活動を継続的に支援する仕組みを構築しつつあります。
2023年度からスタートした本プログラムですが、比較的短期間でインパクトのある成果が得られたのも、プロジェクトマネージャーやメンターの先生方の熱意あるご指導、連携機関と本学事務の皆さまのサポート、経済産業省とAKATSUKIプロジェクト事務局の皆さまの公的支援、そして何より、年末年始も奮闘された受講者の皆さまの尽力のおかげによるものです。最後に、この場をお借りしまして、本プログラムに関わってくださったすべての方に深く御礼を申し上げます。

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