事業の概要
〈事業目的〉
秋田県内の若手人材(18歳~30歳代)を対象に、地域独自のIT・起業家人材(ローカルイノベーター)の発掘・支援を目指すことを目的とし、地域課題・起業に対する理解を深め、課題探求を実践し、ビジネスプランを企画するプログラムを実施。
〈事業概要〉
秋田県内の優れたアイデア、技術を持つ若手人材に向けて、地域独自のIT・起業家人材を育成するイノベーションプログラムを企画・運営。
本プログラムにより、①優れた若手人材が自身のマインドに灯をつける機会創出、➁参加者同士が交流できる機会の提供によるモチベーションの他展開、③支援者として参画するメンター企業にとっての刺激、④他コミュニティ連携や広報活動により県内への普及・展開、が得られる効果として見込む。
〈取組み地域〉
- 秋田県内に居住・勤務・在学する若手人材を対象
- 本事業に係る開催場所は、主に秋田市内にて開催
〈秋田県内の現状・課題〉
秋田県においては、若者層を中心とした転出超過による人口減少率と高齢化率が全国47位と深刻な課題に直面しており、県内総生産の経済成長率においても、国全体を下回る傾向にあり、ITをはじめとした成長産業やインバウント等の需要を県内経済に十分に取り込めておらず、県民・県内企業のDX化が低水準となっている現状であり、IT系の新しい技術・サービス等のトレンドに直ちに触れられない。企業に関する文化(チャレンジ精神)が成熟しておらず、単独で踏み切れそうな実行力のある若者が少ない。IT企業同士の横のつながりがなく、なおさら若い世代とIT企業の接点が少なく共創がうまれにくい。アイデアを具現化するチャンスが少ないことがあげられる。
一方、秋田県は広大な農地に恵まれ全国トップクラスの農業産出額を誇る「全国有数の食糧供給力」をもつこと。豊かな水や地熱資源・風力発電に適した地理的優位性など多様な再生可能エネルギー源と二酸化炭素を吸収する森林資源が豊富に存在している「再生可能エネルギーと森林の優位性」があること。小中学校の生徒に向けてきめ細かく質の高いICT教育を導入している「全国トップレベルの教育環境」という優位性をもつ地域である。
これらの強みを活かしながら、産業振興、関係人口の拡大等の各分野における地域課題解決をすることで、「新秋田元気創造プラン」で掲げる「高質な田舎」実現に向けた取組みが求められている。
〈実施プロセス〉
●地域課題・起業への理解
- 秋田県又は秋田市から秋田の現状・課題を説明し、地域が抱える課題を体系的に理解します。
- 起業経験のある社会人イノベーター人材による経験や助言を得ていただきます。
- 顧客の課題解決策を企画するうえで有効なデザイン思考プロセスを理解いただきます。
- 地域の課題解決に取り組むデジタル実装事例を理解いただきます。
●課題探求の実践
- デザイン思考のアプローチにより、解決したいテーマを選定し、顧客となるペルソナ作成・共感
- 地域課題(人口減少、高齢化等)に直面している事業者や、地域独自の価値を再発見して取り組む事業者へインタビュー等のフィールドワークをして課題を探求
●ビジネスプランの企画
- 課題に対する解決策を検討し、ビジネスプランやソフトウェア開発の企画を立案。
- 企画した骨子案を、PM・メンターとなる地域事業者等の意見を踏まえながらブラッシュアップさせ実証計画に具体化
上記取組みをPhase1とPhase2の2段階にて実施。
〈実施体制〉
秋田県内の計13企業・団体にて下記のとおりコンソーシアムを形成しプログラムの運営体制を構築