事業の概要
■事業目的
関西圏、特に大阪は情報産業従事者が全国で2番目(※1)であるなど、IT人材の土壌がある。一方で、地域には大阪公立大学や奈良先端科学技術大学院大学、大阪大学など、情報工学系の大学の集積があり、また、大阪市が施策として実施しているIoT・ロボットやゲーム分野など、特徴ある産業が育ってきている。加えて、大阪・京都・兵庫連携で内閣府「世界に伍するスタートアップエコシステム拠点都市の形成」(事務局:大阪産業局)に選定されるなど、イノベーションを創出しうるIT人材・起業家育成のポテンシャルが非常に高い地域だと言える。
本事業では、こうした地域の強みを背景に、大阪産業局のビジネス支援ノウハウと、大学によるIT人材育成ノウハウを組み合わせ、若手IT人材のコミュニティをプラットフォームとして形成するとともに、コミュニティ参加者ごとのフェーズに合わせた支援メニューを提供し、優秀な人材の輩出・育成につなげていく。そして、今後も大学や企業との産学官連携を強化していき、コミュニティ形成→人材育成→事業支援という好循環を地域から作り出し、地域における若手人材の自律的・継続的な育成活動の面的拡大(エコシステム構築)をめざす。
※1:政府統計ポータルサイト「e-Stat」参照
■期待される効果
- コミュニティ形成による人材育成のプラットフォーム化
地域及び大学間連携でIT人材のコミュニティ化を図ることで、熱量・スキルに応じたサポートを提供できる環境が実現する。 - 育成からスキルアップ、事業化支援まで地域でのワンストップ提供を実現
大学での人材育成と実社会での事業化支援を融合することで、育成から事業支援までを地域でワンストップで提供することが可能となる。 - 新規ビジネスの創出・地域企業との相乗効果
地域企業を中心に大小様々な企業が参画することで、IT人材の出口につながる。また、地域課題を企業と一緒に解決することで、課題解決と人材育成が同時に実現でき、かつ地域経済への波及効果も可能となる。