mocteco8期/moctech3期、KickOffイベントを開催しました
2025年9月10日(水)、若年層向け創業支援プログラム「mocteco(モクテコ)」8期と、テクノロジー特化の創業支援プログラム「moctech(モクテック)」3期のKickOffイベントを開催しました。
会場のジョブキタビルには学生・支援者・企業関係者が集まり、9名の学生が自らのプロジェクトを発表しました。
開会では、運営を行うNPO法人北海道エンブリッジ代表理事・浜中裕之が「欲しい未来は自分の手で作ろう」と語り、アルバイトのように時給で働くのではなく、自分のアイデアを形にして誰かに届ける実践を通じて“自分でシゴトを作る”力を育むことを呼びかけました。
「まずは100円でも売ってみる。そこから世界が変わる。」
これまでに74名が参加し、19社が起業。学生一人ひとりにコーディネーターやメンターが伴走する体制が特徴です。
2025年度mocteco/moctech生によるプレゼンテーション
KickOffのメインは、9名の学生プロジェクト発表です。
アイデア段階の企画から、すでに事業化を見据えた取り組みまで、幅広い挑戦が披露されました。
捨てられるエゾシカの活用を目指したフード開発、食物アレルギーに対応した飲食店マッチングサービス、レトロ文化を世界に発信するファッションブランド、子どもの生活習慣を整える運動・プロダクト開発など、社会課題と自身の関心を掛け合わせた企画が多く見られました。
また、スポーツ競技を支えるアプリ開発、AIを活用したフォーム自動修正ツールや教育支援システムの構築、福祉分野での家庭教師型支援事業、森林との新しい関係性を生み出す企画など、テクノロジーと地域・暮らしを結びつける実践も登場。
一人ひとりが自らの関心から社会を変える一歩を踏み出す、熱意あふれる発表となりました。
(学生たちの詳しい挑戦ストーリーはこちらからご覧いただけます。)
mocteco OB/OG トークセッション
今回のKickOffでは、昨年度7期生の角谷太豪さん(株式会社漆)によるトークセッションも行われました。
角谷さんは「デザイナーズユニフォーム」の事業化に挑戦し、現在は採用ブランディングやロゴデザイン、広告など幅広い展開をしています。
「会社になってからは、チームで動くための仕組みづくりが重要だと実感しました。
外側のユニフォームだけでなく、理念やビジョンを伝える“内側のデザイン”が大切です。」
挑戦から1年で法人化・チーム拡大を実現した先輩の姿に、学生たちも真剣に耳を傾けていました。
“推しメン交流会”で広がるつながり
発表後の恒例「推しメン交流会」では、学生と支援者が直接言葉を交わしました。
「協力したい」「教育関係の方を紹介したい」といった声が多く寄せられ、学生たちにとって次の一歩を踏み出すきっかけとなりました。
今後のスケジュール
KickOffを経て、学生たちは3ヶ月間の挑戦に進みます。
- 10月:合宿 Day1st
- 11月:合宿 Day2nd
- 12月:DemoDay(成果発表会)
それぞれの企画がこれからどのように成長していくのか。 mocteco/moctech生の挑戦に、ぜひご注目ください。
「興味と関心を試しやすい、応援してくれる人がいる北海道をつくっていきたい。」
——浜中裕之(運営・NPO法人北海道エンブリッジ代表理事)
小さな“100円の挑戦”が、地域の未来を変えていきます。